大志。
昨日は「まんざら」の定例会にお邪魔しました。

6月から始まるシニア演劇WSのサポートのお願いと、第3回自主公演の作・演出を依頼されました。

なんと次回公演はシニア演劇全国大会参加を目指すようです。 
第1回シニア演劇全国大会は昨年秋に東京で開催されている。
これを見に行った数名の「まんざら」メンバーが、これなら参加出来ると自信を持ったんですね。
いいですねえ、老年よ大志を抱け。
開催は来年6月、山梨県で。

ロンドン在住の”OCT/PASS"OG、ハリウッド女優コムラが6月に仙台に来る旨の連絡。
ハリウッド女優なんて書くと嫌がるかも知れないけど、嘘ではない。
なんか、わしの短篇戯曲を翻訳してロンドンでリーディングを行いたいとも。
嬉しいねえ。
楽しみだぜぃ。(スギちゃん調で)

海外メディアが撮った震災ドキュメンタリーを見る。
月曜日からNHK−BSで放送されていたのだが、月・火と見逃し、やっと水曜日放送を録画した「子ども達が語る震災」(制作国 イギリス)。
国内の放送局が撮るものと何かどこか違う。
何が違うんだろう?
まず、映像の質が違うようだ。クリアな色彩を嫌い、映画に近いような気がする。
そしてインタビューされる子ども達の表情が素直なような気もする。
日本人の通訳が入っているのだろうが、その人が子ども達を和ませているのか?
多くの子ども達と先生が亡くなった石巻の大川小学校の子どもとお母さんへのインタビューには胸が詰まった。

日本の監督が聞くことの出来ない垣根が海外の監督には無いのかもしれない。
無いというか垣根の高さが低いのかも知れない。
それが違いと感じる映像となって定着されたのだろう。
昔のように日本文化への誤解はないように思える。

となると「コーブ」を見なくてはならないようだ。(1941)
| - | 09:22 | - | - | - | ログピに投稿する | ↑TOP
感謝。
「方丈の海」稽古再起動!!
3月6日に延期を決める前最後の稽古だったから約2カ月以上のブランクがあった。
こういうのも初体験。

この2カ月のブランクの間に様々な変更があった。
大きくは劇場の変更。
大倉庫から10BOXへ。そして10BOXの10周年記念公演という冠がついた。
劇場のスケールが縮小されてしまったが、外まで使う演出にして出来るだけスケールを拡大したい。つまり夏場だけど空調(エアコン)は効かないのね。節電の折なので、これでいいか。

延期を決める前に書き進めていた前半と後半では想定劇場が違ったが、倉庫のスケールで書き進めた。

まずは家人が順調に恢復し戻って来てくれたことで公演が出来る。
これも家人の復帰を待ってくれた劇団メンバーの寛容な気持ちに負うところが大きい。
みんな本当にありがとう、感謝。
そして延期しても公演が出来ること、10BOXのご配慮に感謝。

震災後の東北の心を全国に届けよう。


全キャスト揃い踏み。
舞台美術=高橋裕介くん、制作サポート=柴田環さん、音響=藤田翔くんも入ってます。

後半本読みをして上演時間3時間というのはないと感触を得る。

チラシもHPにアップされたので是非ご覧下さい。
前売り開始は6月3日予定。(1940)



| - | 09:06 | - | - | - | ログピに投稿する | ↑TOP
平均。
   

「ニッポン無責任時代」(古澤憲吾監督 '62年東宝)を見る。

日本が高度成長期に入る頃、国民のほとんどが貧乏だったが夢とチボウに満ちあふれていた時代に人生の処世術が「タイミングとC調と無責任」という男が登場する。
植木等演じるところの平均(たいらひとし)。
C調というのは調子いいの逆読み。ルービにすうしで一杯っていうやつだな。

いい時代だった。
なにせ会社をクビになったらすぐに次の仕事が見つかるような設定。
そんな右肩上がりの世の中をスイスイスーダララッタと渡り歩く平均は、以外と硬派である。
義理と人情を疎んじる奴には徹底的に反抗する。
女にも手を出さない。
現代の政治家なんかよりずっと責任感があるのだ。

これすべて高倉健の任侠と渥美清のデラシネにつながるラインだ。

だからこそラストでは義理に訴えた社長の後釜に座る。
もちろんコメディ映画なので調子はいいのだが、そんな世の中は甘くないという隠れたメッセージもある。

クレージーキャッツのヒット曲満載の映画でもあり、稀代のコメディアン・由利徹の名演・迷演も楽しめる。
谷啓はずーっと後の「釣りバカ日誌」の部長につながる役柄をやっている。 

沖縄は復帰40年だが、この’62年当時はアメリカに占領されていた。
そして相変わらずアメリカに擬似占領されていて、日本の植民地でもある。
昭和天皇がマッカーサーに永年占領と言うことで差し出した沖縄と棄民化される福島を抱える東北は手を携え独立の道を目指した方がいいのでは?

そして本日いよいよ「方丈の海」稽古再起動。
完成台本を渡してほぼ1週間、役者陣どんな読み方をしたものか。(1939)
| - | 10:38 | - | - | - | ログピに投稿する | ↑TOP
下見。
来月から始まるシニア演劇WSの第1回会場、中田市民センターに下見と打ち合わせに行く。
市民センターはJR南仙台駅の東に広がる旧市街にある。
この辺には昔、雄勝で津波被災し、現在は石巻に住んでいるH君がいたっけな。
などと思い出した。

まんざらのメンバーの男性陣3名も一緒に下見。 
あいかわらずお元気な方々です。
入院したOちゃんがちょっと心配だけど、恢復をお祈りしています。

昨日は日中韓国際共同制作の仙台での写真展、シンポジウム、上演の打ち合わせで青森から長谷川孝治さんとプロデュース担当の小笠原真理子さんが来仙。
会場がほぼ決定した。
あとは宮城県からの出演者を決めなければならない。

急な話だけど6月に韓国に行くことになってしまった。
調査活動ということで韓国の演劇人達との交流が目的。
もちろんソウルの有名な劇場街、テハンドへも行くようだ。
長谷川さん言うには、是非会わせたい演劇人がいるとか。
その人、稽古は酒を飲みながらやり、4時間の稽古中真面目にやるのは1時間だけという。
それでもソウルでは人気の劇団を率いる座長。
劇団名は路地、裏通りと言う意味らしい。
確かに、相通じ合うものはあるかも。

韓国の演劇人は熱いと聞く。
どんなことになりますかねえ。(1938)
| - | 16:08 | - | - | - | ログピに投稿する | ↑TOP
大阪。
大阪のウィングフィールドの福本さんガ来仙したので昨日10Bでお会いする。

大阪の芸術文化のかき回され方は想像を遥かに超えている。
かき回しているのは橋下である。
聞いていると腹立たしくなってくることばかり。
まさしくトップダウンで事を進めるので橋下が気に入らないもの、ことはすべてつぶされるか、保留。
つぶされた代表は精華小劇場。

橋下という人は現代演劇は皆目わからないらしく、つまり想像力が欠如しているということだが、
文楽でさえ、「なんで一体の人形に三人つくんじゃい?」「こんな辛気くさいものやめやめ」と宣ったとか。
開いた口がふさがらない。

大阪ではどうやら舞台芸術は儲からないとアカンということになるらしい。
そんなもの蹴っ飛ばしなはれや。
自分らのやりたいことを曲げてまでお上から助成金もらうようになったら、芝居者終わりですな。

大阪と仙台、ネットワークを強くしていきましょう。
大阪、仙台で同一のフェスティバルとかやれるといいんですけどね。(1937)
| - | 09:19 | - | - | - | ログピに投稿する | ↑TOP
堆積。
台本の印刷も終わり、あとは16日の稽古再起動までのインターバル。
ほとんど「方丈の海」のことを考えず、昼間からDVD映画と読書。

「モンゴル」(S・ボドロフ監督 '07年独・露・カザフ・モンゴル)。
ジンギス・カンが中国を統一する手前までの半生を描いたアクション・エンタメ。浅野忠信は内面描写を要求されるとダイコンだけど(「ヴィヨンの妻」)こういう役を、って、浅野がジンギス・カンをやっているわけだが、モンゴル語だし、なかなか好演していた。
騎馬戦以外見るべきシーンもないが、モンゴル人はすごい環境を生き抜いてきたものだと感心する。

「知らなすぎた男」(J・アミェル監督 ’98年米)。
言わずと知れたヒッチコックの「知りすぎていた男」のパロディ。これが笑えた。コメディの常道、すれ違いと勘違いをフルに活用している。ビル・マーレー演ずる男のあまりのピュアバカ加減が功を奏している。でもピーター・セラーズのクルーゾー警部には敵わない。
そういえば「ピンクパンサー」シリーズを購入しようと思っていてすっかり忘れていたな。 

夜はNHKで閖上中学の子ども達の1年を追ったドキュメンタリー「本当は悲しいけれど」を見る。
ディレクターは大野太輔さん。昨年9月、吉野作造記念館でのシンポジウムでご一緒して色々興味深い話をしていた。大野さん、良い仕事をされましたね。

ドキュメンタリーの中で、津波被災した閖上中学校に被災地を巡る観光バスがやってくるシーンある。その時津波で亡くなった子どもたちの父兄が校内清掃をしていた。観光客の一人が校舎敷地で立ち小便をしたらしい。怒った父兄の抗議に観光ガイド役らしい親父が「わたしも名取の者だから」と弁明していた。そりゃどういう意味なんだ?名取の者だから俺に免じて許してくれということなのか?逆にこの親父は立ちションした野郎に鉄槌を食らわせなくてはならないだろうに。こんな風にして被災地は貶められていく。

「方丈の海」はとりあえず書き終えたが、上記の番組とか見ると震災の記憶は更新されていく。多分稽古をやりながら、新たな本を読んだり、新たな映像記録を見たりするたびにテキストは更新されていくのだろう。
つまり震災の記憶は我々の心の奥底に積み重なっていくということなのだ。(1936)
| - | 09:31 | - | - | - | ログピに投稿する | ↑TOP
想念。
作家の池澤夏樹さんが書いている。
「想念はいつも何者かに対して話しかける形で頭の中から湧いて出る。文章は常に読み手の存在を前提としている。つまり、すべての文章は大きな対話の片割れにすぎない。まったくの虚無に向かって発せられる言葉はない。それは言葉というものの定義に反する。言葉には相手がいる。」

これは劇作家が常に考えていることでもある。
小説と違って戯曲は役者が実際現前する。
書き言葉ではなく実戦対話言葉なのである。
一人芝居も相手が想定されているから出来る。

「方丈の海」が迷路に入ったのは己の想念の中だけで完結してしまったからだ。
まったくの虚無に向かって発せられたのかもしれない。
迷路から脱出できて良かった。
柄にもなく難しいことは考えない方がいいい。
キョムという妖怪を出してみようかな。キョムキョムという名もいい。

そして「サロメ」でつとに有名なオスカー・ワイルドは文学のヒエラルキーを詩・劇作・批評・小説の順でランク付けした。
嬉しいような気もするが、このランクは現代では本が売れないヒエラルキーになっているかも。
いや、戯曲より詩集の方が売れている、かも。(1935) 
| - | 17:08 | - | - | - | ログピに投稿する | ↑TOP
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