「熱海殺人事件」。
つかこうへいの「熱海殺人事件」は1972年発表の戯曲である。
40年後の現在、”OCT/PASS"の若手がこの戯曲を舞台に乗せ奮闘している。
時代風俗は変わり、台詞も古めかしいところがある。つかは自作を時代に合わせてバージョンをアップさせていったが、さすがに作家が存在しない若手は最初のバージョン、それもつかが高校生向けに書いたバージョンを使用した。

つかの戯曲作法は個人の、日本の、権力のコンプレックスへのサディスティックな罵倒劇が基本で、それを反語の形で言語化するからそれを勘違いすると凄惨なリンチ劇になってしまう。
かつてつかが演出した舞台が笑いで溢れていたのは、観客もそのことを理解し楽しんだと言うことになる。時代が笑いの質の転換を許容し、つか芝居から演劇の笑いは転換し、現在に至っている。今のコントの笑いはすべてつかが作ったといっても過言ではない。

つかこうへいは我が身の劣等感を愛おしむ。憐憫を芝居の核心にしたのだった。

若手は奮闘していた。
わしの台詞は短いセンテンスが多いから、つかの異常なくらいの長回しの台詞は大変だったろう。しかし、これもつかの役者のコンプレックスを逆手にとった仕掛けだ。こんな長回しに負けちゃいけない。
つかは芝居を一瞬の隙も見せないF1レースに喩えた。だから台詞の意味よりもスピードを重要視する。しかし、役者がそのスピードに乗った時、異様な快感を覚えるだろう。
それがつかの狙いでもあった。

奮闘している汗、台詞と身体の絡み合いをもっと見たい。

みなさん見てやって下さい。


これは実際わしが東京で40年前くらいに見た「熱海」。劇団暫という早稲田の劇団につかは書いていた。レアなチラシです。

さて、本日は3月17日18日に文学館で上演する和合亮一さんの詩のドラマリーディングの打ち合わせ。東京から演出家の篠本賢一さん来仙。コラボする仙台役者陣とも会食する。
(1847)
| - | 10:05 | - | - | | ログピに投稿する | ↑TOP
詩を書くように。
予定していた『ココロプレス』の取材が都合で出来なくなってしまったので今日は朝から「方丈の海」を書いている。

台本ページ数にして30だからまだ1/4かな。
今のところ我が身を削るようにして言葉を書き出している。ノリで書いていない。
思考しながらだから時間がかかっている。
詩を書くように、といったらいいのか。

登場人物もまだ6人程度。
ただ、プロローグで全員出てくるので稽古に入ってもなんとかなるか。
公演初日が当初の予定から後ろになったので稽古開始まで少し時間が出来た。
この延びた時間で台本も少しは稼げるだろう。

さて、今夜は若手公演を見に行く。
どうなっているのか心配もしていない。
新人、若手なんて自分で道を切り開くものだし、わしはそれでやってきた。
怖いのはこれからさ。(1846)

「ココロプレス」ニューエントリー
1/17 みんなで創ろう!みんなの町! 渡部孝雄さん(山元町)
  23 東北からの声 東北の現在 リポート (青森市)
 リンクからどうぞ。


| - | 15:29 | - | - | | ログピに投稿する | ↑TOP
目が覚めた。
眠いままに今朝の新聞を読んでいたらびっくりして目が覚めた。
映画監督テオ・アンゲロプロスが24日に交通事故で亡くなったというのだ。
享年76歳。
まだまだ大作を準備中だったという。

「旅芸人の記録」を最初に見たときはつまらなかった。長くて長くて辛かった。今はなき一番町にあった名画座で寝たことを覚えている。
しかし、年が経ち再び「旅芸人の記録」を見たら面白くてたまらなかった。
自分の映画の見方が変わったのか、成長したのかさだかではないが、それ以来「シテール島への船出」「霧の中の風景」「ユリシーズの瞳」「永遠と一日」「エレニの旅」と見てきて、わしにとって特別の映画監督の座についた。
前にも書いたが現在書いている「方丈の海」は「エレニの旅」から大きなインスパイアを受けている。まったく似せ姿として書かれているわけではないが、その映像を思い出す。
しかし、多分次回作で「エレニの旅」は登場することになる。
「方丈の海」も書き終わっていないのに次回作のことを言うのもなんだが、次回作は21世紀頭の放浪を描く芝居になる。
放浪せざるを得なくなった人々とは?そう原発難民のことだ。

一作だけ重要な映画を見ていない。
「こうのとり、たちずさんで」。紀伊国屋から17000円で買うしかないか。

合掌。

ところで、”OCT/PASS"若手が自主公演を行う。
HPでも告知しているが、つかこうへいの出世作「熱海殺人事件」をやる。
風邪引いたり、「方丈の海」を書かねばならなかったり、「冬眠」の稽古だったり、青森行きがあったりと、稽古を見に行ける状況じゃなかった。
どういう仕上がりになっているものか、ブログくらい書いてお客を呼べよ。
”OCT/PASS"のファンが一斉に逃げたりしたら大変だな。
ま、「方丈の海」でまた取り返すけど。
とにかく死にもの狂いでガツガツやってほしいと願う。
明日から29日まで。予約は”OCT/PASS"HPからどうぞ。(1845)
| - | 15:09 | - | - | | ログピに投稿する | ↑TOP
模様替え。
 仕事場の模様替えをするのが新しいものを書くときのジンクスのようになっているが、昨日今日とマイナーチェンジを繰り返し、とりあえず安定か。
「方丈の海」を書くためにネットとつながっていないノートMacを固定する座敷テーブルと唐十郎座椅子を設置。これで俄然台本も進行するであろうか?


DVD「RED/レッド」を見る。
B・ウィリス、M・フリーマン、J・マルコビッチ、H・ミレン名だたるベテラン俳優がここぞとばかり遊びに徹している。見ていて楽しい。ハリウッド映画のすごさというのか、エンターティンメントははっきりと副大統領暗殺ミッションと宣言する。
CIAが今までどのような暗躍をして何人を暗殺したか知らないが、そういうバックボーンがあってこのような遊びが出来るんだろう。
しかし、狂った人格をやらせるとJ・マルコビッチは水を得た魚だな。(1844)

「ココロプレス」ニューエントリー
1月17日 頭の切り替えが大切 うしのやさん(山元町)
”OCT/PASS"のみんな、うしのやさん登場です。


| - | 16:43 | - | - | | ログピに投稿する | ↑TOP
本音の言葉で。
どうも「方丈の海」の上演が野外では出来なさそうな案配になってきた。
公有地=公園は仮設劇場に対して厳しくなってきている。おまけに周辺住宅からの騒音苦情問題とクリアしなければならないハードルが高い。
どっか旅公演で1日、2日くらいのテント興行ならなんとかなるだろうが、仙台は拠点である。拠点で1日2日というのはあまりに情けない。
わしらはロングランを基本にやってきた。
ということで、「方丈の海」公演会場は「ノーチラス」で使った卸町の倉庫になる可能性大。
能BOXの隣ですね。
まあ、仕方がない。
それよりもなによりも書かなければ。

辺見庸「瓦礫の中から言葉を」読了。
ー言葉と言葉の間に屍があるー ー人間存在というものの根源的な無責任さーという言葉に引かれる。

「方丈の海」は震災後、どこか偽善的に吐かれている言葉を検証し、本音の言葉で語ってみようと思っている。(1843) 
| - | 23:04 | - | - | | ログピに投稿する | ↑TOP
青森。
先週の20日から昨日、22日まで青森に行っていた。
青森県立美術館パーフォーミングアーツ復興支援事業「東北からの声 東北の現在」のドラマリーディング出演とシンポジウム出席のためである。

ニュースでは見ていた青森の大雪、新幹線の車窓からは岩手に入った当たりからずっと雪景色ではあったのだが、新青森駅におりたらうずたかい雪、タクシーの運転手さんに聞いたら積雪1メートルを越えているとか。
駅から約30分の青森県立美術館は雪の中の白い建物。


入館してシアターへ。
早速テレビの取材。長谷川孝治県美芸術監督や弘前劇場の中村さん、野村さんたちスタッフ、コーディネートの小笠原さんなどと挨拶後、早速ステージでリハ。
わたしら「冬眠まんざい」チームが一番早いリハと21日トップなのである。

リハが終わり、県美の見学。
かなり広いスペースである。この中にはシャガールによるバレエ「アレコ」のステージ背景画3枚が展示されているアレコホールがある。これが圧巻だった。勿論写真は撮れない。

奈良美智あおもり犬は撮影許可あり。


あおもり犬も雪の中。

寺山修司と棟方志功の両展示室に見入る。
とにかく迷路のような美術館でちょい疲労。

21日は本番日。
シアターはほぼ満席。


「冬眠」終演後、森忠治君に写真を撮ってもらう。
「冬眠」は戯曲の現代性にびっくりされた。とても1965年発表の戯曲とは思えないということ。


第2部シンポジウムの記事。「東奥日報」1月22日。
仙台在住の小説家、佐伯一麦さんとは15年ぶりの再会だったがつい昨日も会ったような感じで打ち上げでも結構話し込んだ。


すべてのスケジュールが終わり、中学生も交えたレセプションはスタジオで。
壁に芝居、ダンス、映画など県美で行われたポスターが貼ってある。そしてこのスタジオは芝居などの稽古場になる。うらやましいことだ。


雪の街で打ち上げ。銘酒「田酒」を大いに呑む。会は2次会まで。ホテル帰着が1:00amだったかな?

そして帰りの新青森駅では子どもたちが雪像を作っていた。


実り多い、凝縮した楽しい2泊3日だった。

日常が雪崩のように覆いかぶさってくるのを払いのけて仕事を片付けなければならぬ。(1842)
 
| - | 14:40 | - | - | | ログピに投稿する | ↑TOP
ほあ〜んいん。
原発のストレステストに関する公聴会から傍聴者を締め出すという暴挙をやった経産省、保安院はやはり、なし崩しに原発の再稼働をしようと思っていることが、これではっきりした。
密室にしたから今回の福島原発事故になったことを、まだわからないようだ。わかっていても利権まみれ金まみれで思考能力が無くなっているのか。
わかっちゃいるけどやめられない!!
植木等なら許せるが、原発に関わる奴らは許せない。
何が保安院なのか?ほあ〜んとしている無能力者の集まりか?(1841)

| - | 14:54 | - | - | | ログピに投稿する | ↑TOP
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「人や銀河や修羅や海胆は」
石川裕人百本勝負
「劇作風雲録」
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石川裕人戯曲集
熱い情熱 色あせぬ物語
「河北新報」東北の本棚で紹介
2010年劇作100本達成を記念して
出版された著者畢生の三部作。
四六判 モノクロ
264ページ 二段組み ソフトカバー
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