晩翠あおば賞・わかば賞の個人選考を続けている。
昨年ほとんど無かった(締め切り時期に合わなかったのか)震災関係の詩が多い。
まだ中学生対象のわかば賞を読んでいないから全体的にはどうなのかまだ不明だが、多分中学生は中学生なりの思いで震災を捉えているはずだ。
あの時のことを思い出しながら書いた詩は遠景になりそうな震災を心に留めている。
怖かった。
心細かった。
家族への思い。
愛犬への思い。
その夜の星空。
遠くへ転校していく友への思い。
忘れない、忘れては駄目だという強い気持ち。
素直に吐露されるその詩編の数々に子どもたちが未来なのだと感得する。
「方丈の海」の中で子ども達が亡くなった家族の数を競うシーンがある。
きついシーンだと指摘されたところだ。
しかし、あの子たちは良くも悪くもわたしたちに未来を想像させる。
わたしたち大人が未来のレールを敷かなければならない。
だから文明の復興以上に心の復興を援護しなければと思う。
あの日から1年半。
復興予算の杜撰さが露わになった。
津波被災地のあの状況をほっといて別な所でその予算が使われている。
「方丈の海」で予見した通りのことがやっぱりまかり通っていた。
NHK特集はそのことを突いた。
この番組、多分ドキュメンタリー閖上三部作(勝手にそう呼んでいるが)を作った大野さんではないかと思う。制作、仙台局だったし。
そういえば大野さん、「方丈の海」にお越しいただけなかったな。(2037)
ところで引き取り手の決まっていた第三暁丸が先方の都合で急遽駄目になってしまった。
改めて第三暁丸をお譲りします。
長さ5.4メートル 幅2メートル 高さ2メートル 重量200キロ(でも大人3人で移動可能)
「方丈の海」あのラストに登場し多くの感動を呼んだ漁船です。
キャンセルしてきたのは幼稚園。園庭に置くはずでした。
なお、管理の都合上10月中旬まで申し込みを受付します。
問い合わせは”OCT/PASS"事務所 022−738−9875まで。