暁浜。
暁浜は三陸の架空の港町である。
劇中では200名ほどの人口としているので非常に小さな町というか地域である。
町の姿は七ヶ浜の雰囲気。
そんな小さな町に映画館がある。
日本全国を見渡してもそんな映画館はないと思う。
岡田劇場という名の映画館は実際石巻にあったが、震災で全壊した。
そんな映画館へのオマージュとしても「方丈の海」は書かれた。

劇評家の西堂さんは終演後、被災地にこういう映画館があって町のみんなが集い復興のシンボルになるのが一番いいんだけどなあ、と言っていた。
劇場しかり。
沿岸地域の伝統芸能も担い手が流され、楽器も、練習場所も、上演場所も流された。
しかし、そんな壊滅的な状態から復興ののろしを上げる芸能団体も現れつつある。

東北の芸能集団の再起の物語もいいな。

そして第三暁丸、お譲りします。(2038)

| - | 14:46 | - | - | - | - | ↑TOP
援護。
晩翠あおば賞・わかば賞の個人選考を続けている。
昨年ほとんど無かった(締め切り時期に合わなかったのか)震災関係の詩が多い。
まだ中学生対象のわかば賞を読んでいないから全体的にはどうなのかまだ不明だが、多分中学生は中学生なりの思いで震災を捉えているはずだ。

あの時のことを思い出しながら書いた詩は遠景になりそうな震災を心に留めている。
怖かった。
心細かった。
家族への思い。
愛犬への思い。
その夜の星空。
遠くへ転校していく友への思い。
忘れない、忘れては駄目だという強い気持ち。

素直に吐露されるその詩編の数々に子どもたちが未来なのだと感得する。

「方丈の海」の中で子ども達が亡くなった家族の数を競うシーンがある。
きついシーンだと指摘されたところだ。
しかし、あの子たちは良くも悪くもわたしたちに未来を想像させる。
わたしたち大人が未来のレールを敷かなければならない。
だから文明の復興以上に心の復興を援護しなければと思う。

あの日から1年半。
復興予算の杜撰さが露わになった。
津波被災地のあの状況をほっといて別な所でその予算が使われている。
「方丈の海」で予見した通りのことがやっぱりまかり通っていた。
NHK特集はそのことを突いた。
この番組、多分ドキュメンタリー閖上三部作(勝手にそう呼んでいるが)を作った大野さんではないかと思う。制作、仙台局だったし。
そういえば大野さん、「方丈の海」にお越しいただけなかったな。(2037)

ところで引き取り手の決まっていた第三暁丸が先方の都合で急遽駄目になってしまった。
改めて第三暁丸をお譲りします。


長さ5.4メートル 幅2メートル 高さ2メートル 重量200キロ(でも大人3人で移動可能)
「方丈の海」あのラストに登場し多くの感動を呼んだ漁船です。

キャンセルしてきたのは幼稚園。園庭に置くはずでした。
なお、管理の都合上10月中旬まで申し込みを受付します。
問い合わせは”OCT/PASS"事務所 022−738−9875まで。 
| - | 11:22 | - | - | - | - | ↑TOP
残暑。
スリルとサスペンスの残暑の日々。

まず昨日AZ9の台本を数ページ書いた。
晩翠賞の詩編もナイトキャップ代わりに読んだ。でもまだ450篇くらいある。
本日はシニア演劇WS、根白石市民センター版第1回終了して今帰ってきたところ。
これまた台本作りをやらねばならなくなったので、仕事が一つ増えた。
が、「まんざら」の12月トレーニング公演が中止になったので「結婚披露宴」改訂版を書かなくても良くなった。これにてプラマイゼロ。 

「まんざら」は来年のシニア演劇全国大会出場決定とか。
並みいる全国のシニア劇団から選抜されたのだからすごい!!
5月に仙台公演をやり、6月に山梨県南アルプス市での全国大会。
演目も9月中に決めなければならない。
これで、もひとつ仕事が増えた。
優勝を決める大会ではないが、面白さナンバー1には輝きたいよなあ。

「まんざら」の皆さんからは「方丈の海」大入り満員記念にお花をいただきました。
ありがとうございます。

『ココロプレス』取材は来週までに3件決定。返事待ち2件。

寝る暇はあるから、まだスリル度は低い。(2036)
| - | 17:00 | - | - | - | - | ↑TOP
終了。
昨日はバラシで疲れ果て(というより前夜の打ち上げで10Bに宿泊したのが疲労の原因)ブログを書く気力も体力も無かった。
もう夕べは早々と寝て今日は「梅ちゃん先生」までにはWakeUp。

「方丈の海」が終わった。
これだけ反響を呼んだ芝居は我が芝居人生の中でもBEST1では無いかと思う。
そして40年になんなんとする芝居人生これから行くべき道標が見えたのも「方丈の海」を上演しての収穫だった。

わたしはこれから「ドラマアーカイブ東北」(仮称)というシリーズを始めようと思っている。
東北の劇作家が書き残した戯曲、長年上演されずに忘れられている戯曲、東北に関連した戯曲を探り掘り出し、上演していきます。

当日パンフレットにも書いたように新作の次回予告はまだ出来ないが、「方丈の海」と対で構想していた原発事故と大難民のことを書く予定である。
もちろん東北の原風景に回帰する物語になる。

そして「方丈の海」の再演、ツアーの話もある。

終わった途端に錯綜する仕事に追われる日々が始まる。
まずはAZ9の台本が遅れに遅れている。
シニア演劇WSの新展開は明日から11月まで続く。
今月中旬からは毎週1回10月まで古川で一般向けWS。
わしの誕生日には「晩翠あおば、わかば賞」選考会。厖大な詩編の数々を読み始めなければならない。
そして『ココロプレス』の取材と、どうやって切り抜けて行くのか?
スリルとサスペンスの日々が始まった。

まずは劇団メンバー、オールスタッフ、10−BOXの皆様お疲れさまでした。
そしてありがとうございました。

服部暁典さんブログ「暁スタジオ」には「「方丈の海」音楽解説が。(2035)

楽日からバラシまでの写真日記


クレラップおねえちゃん。今回健闘してくれた高橋彩ちゃん。また誘うから。

      

 「妖女タイタン」ってカート・ヴォネガットJrの小説があるが、それを思い出してしまった。

          

10BOXの西側の藪の中で発見した怪奇生物。このあと、裏の畑のナスを盗んでのぞみ苑の屋根を伝いどこぞへ消えた。


「方丈の海」も終わったので遂に公開、第三暁丸。仙台市内の幼稚園に碇泊しそうです。

      

第三暁丸を倉庫に一時碇泊させる道すがら「ニューシネマ・パラダイス」と並ぶ「方丈の海」ポスター。奇遇だな。

          

バラシも終わり通路でメシを食べようとするメンバー。脇を目を合わせないで通り過ぎる人々が。

| - | 09:35 | - | - | - | - | ↑TOP
千穐楽。
8ステージ目。
満席。

「方丈の海」は大きな反響を呼んでいる。
その現れとして東京や関西の演劇人の皆さんからの上演の促しだ。
千賀さん、西堂さん、Lensさん、昨日観ていただいた横浜のうろのひびきさん、大阪ウィングフィールの福本さん、HMPシアターカンパニーの笠井さん等からの公演の促しがあります。
これに関しては詰めなければならないことが有りすぎ。
制作資金(東京、大阪公演となると300万超の制作資金が必要だろう)
上演劇場(大物が入る劇場があるのか?無い場合はテント?)
上演時期(どう考えても1年後になりそう)
メンバーのスケジュール(初演メンバーが集えるか?)などなど。

しかし、そういうことを言っていただくことはありがたいことです。
それだけ「方丈の海」のインパクトが強かったことの証明だろう。
わたしたちが精魂込めて創り上げてきた作品が一人歩き始めた。
「方丈の海」は創作者である私たちの手から離れ、お客さんの心の中で生き始めたのだと思う。

「方丈の海」本日千穐楽です。
もはやソールドアウトでキャンセル待ち状態ですが。
そして終演後、打ち上げ兼10−BOX開箱10周年記念パーティを開催します。
参加自由、差し入れ、カンパ大歓迎。( 2034)

| - | 09:45 | - | - | - | - | ↑TOP
感慨。
7ステージ目。

千賀ゆう子さんには3月11日東京先行リーディングを企画上演していただいた。
その時に台本は半分しか無かった。そして家人が緊急入院してリーディングに立ち会うことも出来なかった。
千賀さん「感慨無量」、そして「東京の演劇人に見せたい」。

「河北新報」「日本経済新聞」共に昨日付で劇評とコラム。

この劇評の影響か、本日はもうすぐソールドアウトとか。
コリッチではなく、直で電話予約をお願いします。

昨日は場内に入らず外から見る。
今回は野外を使っているので外でも色んな事が見られる。
役者の導線や、出を待つ役者の後ろ姿を観察した。
役者は孤独だ。
その孤独な一塊の肉体が照明を浴びて煌々と光る舞台へ飛び出す。
舞台はボクシングリングと似ている。(2033)

『ココロプレス』最新記事UP
9月6日付け
リンクからどうぞ


| - | 11:11 | - | - | - | - | ↑TOP
辛辣。
4日の休演日をはさんで昨日6ステージ目。

劇評家の西堂行人さん、大阪ウィングフィールドの福本年雄さん両氏から東京、大阪での上演を勧められました。
初日に観ていただいた『毎日新聞』の高橋豊さんからは「今日本で観るべき舞台は『方丈の海』です」というお言葉も。
「毎日」は今月末の高橋さんの連載コラムに掲載されます。楽しみ。

とはいえ、アンケートの中には辛辣なコメントもある。
元々、「方丈の海」は賛否両論の芝居だと思っていたのでその否定感想もありがたく頂戴します。
否定感想はやはり津波被災を受けた方々だ。
「なに言いたいのかわからない」

拙い劇作の反省を置いて、1本の芝居で全てを語りきることは出来ない。
多分、語れない。
訥弁でポツポツと、あるいはわからなさを力業で語りきることしか出来ないかもしれない。
「方丈の海」は震災から1年半現在のわたしの途中経過であり、この時点から未来を想像した芝居である。
まだまだわたしたちの歩みは続く。
「ただ歩くのみ」

「方丈の海」いよいよあと3ステージのみ。
楽日はソールドアウトになりました。
今日明日とも若干の席はあるようです。(2032)
| - | 10:16 | - | - | - | - | ↑TOP
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”OCT/PASS” Vol.34
「方丈の海」
方丈サムネ
作・演出/石川裕人
更新される震災の記憶。 新しい約束の場所は現実のものとなって立ち現れるのだろうか? 石川裕人が渾身の力を注ぎ描く 震災の黙示録。
詳細はオフィシャルHPにて!
≫OCT/PASS HP
石川裕人百本勝負
「劇作風雲録」
石川裕人戯曲集
「時の葦舟」三部作 発刊!!
石川裕人戯曲集
熱い情熱 色あせぬ物語
「河北新報」東北の本棚で紹介
2010年劇作100本達成を記念して
出版された著者畢生の三部作。
四六判 モノクロ
264ページ 二段組み ソフトカバー
2,500円 公演会場にて発売中!
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